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茨城新聞 10月12日号

がんの正しい知識を広めようと、茨城県牛久市主催の健康講座が9月28日、同市中央の保健センターで開かれた。市内の医療機関に勤め、消化器の病気に詳しい太田勝也医師が「がんを知ろう 生活習慣の見直しとがん検診」と題して講演した。

太田医師はがんの主な原因として、たばこに含まれるタールやニコチン、一酸化炭素といった有害物質を挙げた。依存や酸素欠乏につながるだけでなく「200種類以上の有害物質が含まれている」と指摘。たばこの影響で黒く変色した肺の写真も示し、体への影響を分かりやすく伝えた。

太田医師は「食事の内容次第でがんになりやすくなる」とも話し、食生活の見直しを訴えた。塩分の多い食事を減らし、野菜や果物を多く食べることで「食道がんや胃がんのリスクを下げる」と説明。運動量を増やすほど発生を抑えやすくなるとして、運動の習慣化を促した。

がんの発生を未然に防ぐための「健診」に加え、早期発見や処置を意味する「検診」の大切さにも触れた。手術や薬物治療、放射線治療を紹介し「組み合わせて闘うこともできると知っておくべき」と語った。

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