お知らせ

手術前の診察って何があるの? 常陽リビング 11月5日号

Q; 長年鼠径ヘルニアで悩んでいる父親がやっと治療を決心しました。治療前に何をされるか不安に思っているようです。手術前の診察って何がありますか?

A; 下腹部や足の付け根、鼠径部から臓器が腹の外に出る病気を鼠径ヘルニアと呼びます。鼠径ヘルニアを治すには、手術が唯一の治療方法です。年間14万人が手術を受けております。

診察室での問診から手術までの流れを説明したいと思います。病院へ来院するに至るまでの経緯からお話を伺います。いままで罹ったことがある病気、手術したことがあるのか、内服薬、アレルギー、嗜好品や職業、家族に大きな病気を抱えている方はいないかをインタビューします。続いて、実際にカラダの不調をきたしている場所を触っていきます。鼠径ヘルニアであれば、患者さんの大半は、立つ、歩く時に鼠径部が膨らみますが、寝ると治るという症状があります。

次に手術と麻酔に耐え得るカラダであるか検査を行います。採血検査、心電図、胸部レントゲン検査、呼吸機能検査です。手術によるダメージからすぐに回復できるのか、麻酔に耐えられるのか、手術で病気を誘発してしまわないか検査しております。これらの検査で他の病気が発見された場合、その病気を先に治すべきか、手術を優先するか、主治医が決めます。手術前に大事なことは、食事と飲水を止めるタイミングと、普段から内服している薬についてです。内服薬は、主治医や看護師が内服薬を普段通り内服するかどうか説明します。

現在お悩みの症状を一刻も早く治し、元の生活に戻ることができることを願っております。

太田 勝也 医師 ヘルニアセンター長

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