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帯状疱疹は、早期発見・早期治療が鍵です
「ピリピリする痛み」「片側に現れる赤い発疹」…それ、もしかすると帯状疱疹かもしれません。
🦠 帯状疱疹とは?
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、「水ぼうそう」と同じウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で発症する皮膚疾患です。
子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが神経節に潜伏し、加齢やストレス・疲労など免疫力の低下をきっかけに再活性化して発症します。
🔍 主な症状
帯状疱疹の初期症状:
- 皮膚のピリピリした痛み・かゆみ・違和感
- 体の片側に帯状に現れる赤い発疹や水ぶくれ
- 神経のある部位(胸・腹部・顔・腕など)に出やすい
▶ 注意: 顔面(特に目の周囲)に症状が出た場合は、失明のリスクがあるため早急に受診してください。
💉 治療法と早期受診の重要性
帯状疱疹は早期の抗ウイルス薬治療が重要です。進行を抑えることで痛みや後遺症のリスクを大幅に減らすことができます。
1. 抗ウイルス薬の服用
ウイルスの増殖を抑える薬。発症から72時間以内に服用を開始することが推奨されます。
2. 鎮痛薬や湿布
皮膚の痛みや神経痛に対する対症療法。必要に応じて医師が処方します。
⏳ 帯状疱疹後神経痛(PHN)とは?
帯状疱疹が治った後も長期間続く痛みを帯状疱疹後神経痛(PHN)といいます。
特に高齢者や重症化した例で起こりやすく、生活の質を大きく損ないます。
✔ 予防のためには: 早期受診・早期治療が極めて重要です。
🧪 検査と診断方法
- 視診: 発疹の状態を医師が確認します
- 検査: 必要に応じて血液検査や水疱液の検査を行います
早期であればあるほど、診断も治療もスムーズに進みます。
💉 帯状疱疹ワクチンについて
50歳以上の方を中心に、帯状疱疹の予防ワクチンが推奨されています。
ワクチンの種類 | 対象年齢 | 接種回数 | 予防効果 |
---|---|---|---|
シングリックス(不活化) | 50歳以上 | 2回 | 約90%の発症予防効果 |
水痘ワクチン(生ワクチン) | 50歳以上 | 1回 | 約50%の発症予防効果 |
※どちらのワクチンが適切かは、医師とご相談のうえ決定します。
🧍♂️ 誰がなりやすい?
以下のような方は要注意:
- 50歳以上の方
- 疲れやストレスがたまっている方
- がん治療や免疫抑制剤を使用している方
- 糖尿病や自己免疫疾患のある方
🔚 まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
原因 | 水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化 |
症状 | ピリピリした痛み、片側に発疹 |
治療 | 抗ウイルス薬・鎮痛薬など |
予防 | ワクチン接種、免疫力の維持 |