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冬に首の痛みが悪化するのはなぜ?原因と対策を医師が解説 | ペインクリニック

冬に首の痛みが悪化するのはなぜ?原因と対策を医師が解説

「冬になると首がこる」「朝起きると首が痛くて動かしづらい」――このような症状でお悩みではありませんか?実は冬は、寒さによる筋肉の緊張や血行不良、姿勢の悪化など、首の痛みが悪化しやすい条件がそろっている季節です。本記事では、冬に首の痛みが起こりやすい理由と、日常生活でできる対策、医療機関での治療法について解説します。

冬に首の痛みが起こりやすい主な原因

寒さによる筋肉の緊張・血行不良

寒さを感じると、体は熱を逃がさないように無意識に筋肉を緊張させます。特に首・肩周りは影響を受けやすく、筋肉が硬くなり、血流が悪くなります。その結果、老廃物がたまりやすくなり、痛みやコリが発生しやすくなります。

冬場の冷え込みは、首周辺の筋肉を常に緊張状態にさせ、慢性的な痛みにつながることがあります。

冷えによる神経の過敏化

首には多くの神経が集まっています。冷えによって神経が刺激されると、ピリピリする痛み、動かしたときの鋭い痛み、寝違えのような症状が起こりやすくなります。

特にエアコンの風が直接首に当たる環境は要注意です。室内外の温度差も神経を刺激する要因となります。

姿勢の悪化(寒さ+生活習慣)

冬は肩をすくめる姿勢が増えたり、寒さで外出を控えることから運動量が低下したりします。また、室内で過ごす時間が長くなることで、スマホやパソコンを見る時間も増加しがちです。

これらが重なることで、ストレートネックや首の慢性的な負担が生じ、痛みにつながります。日常的な姿勢の積み重ねが、冬の首の痛みを悪化させる大きな要因です。

寝具・寝姿勢の影響

寒さ対策で厚着をしたり、布団を重ねたりすると、枕の高さが合わなくなることがあります。その結果、首が不自然な角度で固定され、朝起きたときの首の痛み(寝違え)が起こりやすくなります。

冬は寝具の調整にも注意が必要です。

冬の首の痛みを放置するとどうなる?

首の痛みを「季節的なものだから」と放置すると、次のような症状に進行することがあります。

  • 慢性的な首こり・肩こり
  • 頭痛・めまい・吐き気
  • 腕や手のしびれ
  • 頸椎症・神経根症の悪化

特に痛みが長引く場合や、しびれを伴う場合は注意が必要です。早めの対策と適切な治療が、症状の悪化を防ぐ鍵となります。

今日からできる!冬の首の痛み対策

首を冷やさない工夫

マフラーやネックウォーマーを活用し、外出時は首元をしっかり保温しましょう。就寝時は首元を冷やさないよう、寝具を調整してください。また、エアコンの風向きを調整し、首に直接風が当たらないようにすることも大切です。

「首を温めるだけで痛みが軽くなる」ケースも多くあります。

血流を改善する習慣を取り入れる

入浴はシャワーだけで済ませず、湯船にゆっくり浸かりましょう。首・肩を温めながら軽くストレッチを行うと、血行が促進されます。また、長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かすことも効果的です。

ただし、無理なストレッチは逆効果になることがあるため、痛みが強い場合は控えましょう。

姿勢を意識する

スマホは目の高さで見るようにし、デスクワークでは画面の高さを調整しましょう。また、肩をすくめる癖に注意し、正しい姿勢を保つよう心がけてください。

日常の姿勢改善が、首の負担軽減に直結します。

ペインクリニック・整形外科で行う冬の首の痛み治療

冬の首の痛みは、自己対処だけでは改善しないケースも多く見られます。医療機関では、痛みの原因を見極めたうえで、適切な治療を行います。

整形外科での治療内容

正確な診断(レントゲン・必要に応じてMRI)

まずは、頸椎の変形、椎間板の状態、神経の圧迫の有無などを確認し、単なる筋肉痛か、頸椎疾患が隠れていないかを評価します。冬に悪化する首の痛みでは、頸椎症、椎間板ヘルニア、神経根症が関係していることも少なくありません。

薬物療法(内服・外用)

症状に応じて、消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、神経障害性疼痛治療薬、湿布・塗り薬などを組み合わせ、炎症と筋緊張を抑えながら痛みを軽減します。

リハビリテーション

温熱療法を行い、筋肉の柔軟性を回復させ、再発しにくい状態を目指します。

ペインクリニックでの治療内容

トリガーポイント注射

痛みの原因となっている筋肉の硬結部分(トリガーポイント)に局所麻酔薬を注射することで、痛みの悪循環を断ち切ります。特に、寒さで痛みが急に強くなった場合や、首から肩・腕に痛みやしびれが広がるケースに有効です。

血流改善を目的とした治療

冬の首の痛みは、血行不良が大きく関与しています。ペインクリニックでは、トリガーポイント注射や温熱療法との併用により、首・肩周囲の血流を改善し、痛みを根本から和らげる治療を行います。

薬物療法との併用

注射治療だけでなく、内服薬や貼付薬を併用することで、治療効果を持続させることが可能です。

こんな症状があれば医療機関へ

次のような場合は、早めに医師へ相談しましょう。

  • 痛みが数日〜数週間続く
  • 首を動かすと強い痛みが走る
  • 腕や指にしびれが出ている
  • 夜間や安静時も痛む

整形外科やペインクリニックでは、薬物療法・注射・リハビリなど症状に合わせた治療が可能です。

まとめ|冬の首の痛みは「冷え」と「生活習慣」がカギ

冬の首の痛みは、寒さによる筋肉の緊張、血行不良、姿勢の悪化といった複数の要因が重なって起こる症状です。

「毎年のことだから」「寒くなれば仕方ない」と我慢せず、早めの対策と適切な治療で快適な冬を過ごしましょう。痛みを我慢し続けず、原因を正しく見極め、適切な治療を受けることが、冬を快適に過ごすための近道です。

FAQ(よくあるご質問)

Q1. 神経ブロックは痛いですか?

注射の針を刺すため、チクっとした痛みはありますが、多くの場合は短時間で終わります。局所麻酔を使うため、処置中の痛みは軽減されます。

Q2. 神経ブロックの効果はどれくらい持続しますか?

数日〜数週間持続する場合もあれば、長期的に改善することもあります。症状や体質によって異なりますので、医師にご相談ください。

Q3. ペインクリニックはどんな症状で受診できますか?

腰痛、肩こり、坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛、頭痛、関節痛など、急性痛・慢性痛の両方に対応しています。首の痛みも専門的に治療いたします。

Q4. 冬だけ首が痛むのですが、受診した方がいいですか?

季節性の痛みであっても、症状が強い場合や日常生活に支障がある場合は受診をおすすめします。適切な治療で症状の改善が期待できます。

Q5. 首を温めるのと冷やすのはどちらがいいですか?

急性期(ケガ直後など)は冷やし、慢性的な痛みやコリには温めるのが基本です。冬の首の痛みは血行不良が関係していることが多いため、温めることをおすすめします。

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