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脱腸(鼠径ヘルニア)について知る | 医療情報ガイド

⚠️ 重要なお知らせ

この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、医師の診断や治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。

脱腸(鼠径ヘルニア)とは

脱腸は、正式には「鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)」と呼ばれる病気です。お腹の壁の筋肉や筋膜が弱くなり、その隙間から腸などの臓器が飛び出してしまう状態を指します。

鼠径部(足の付け根の部分)に膨らみができるのが特徴で、立っているときや力を入れたときに目立ち、横になると引っ込むことが多いです。日本では年間約15万人が手術を受けており、比較的よく見られる病気の一つです。

主な症状

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鼠径部の膨らみ

足の付け根に柔らかい膨らみができます。立ったり咳をすると目立ちます。

違和感や痛み

膨らんだ部分に引っ張られるような違和感や、鈍い痛みを感じることがあります。

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力を入れると悪化

重いものを持ったり、咳やくしゃみで症状が強くなります。

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横になると引っ込む

多くの場合、横になると膨らみが自然に戻ります。

⚠️ 緊急を要する症状

膨らみが急に硬くなり、押しても戻らない、激しい痛みや吐き気を伴う場合は「嵌頓(かんとん)」という危険な状態の可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。

脱腸の原因

なりやすい人

  • 40歳以上の男性(特に多い)
  • 立ち仕事や重労働をする人
  • 慢性的な咳がある人(喘息・COPDなど)
  • 便秘がちな人
  • 肥満体型の人
  • 家族に鼠径ヘルニアの人がいる

発症のメカニズム

加齢や体質により、お腹の壁を支える筋肉や筋膜が弱くなります。そこに日常生活での腹圧の上昇(重い物を持つ、咳をする、排便時のいきみなど)が加わることで、弱くなった部分から腸が押し出されてしまいます。

治療方法

鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、基本的には手術による治療が必要です。放置すると嵌頓のリスクが高まるため、早めの治療が推奨されます。

手術の種類

腹腔鏡下手術(内視鏡手術)

お腹に小さな穴を数カ所開けて、カメラと器具を挿入して行う手術です。傷が小さく、痛みが少なく、回復が早いのが特徴です。両側のヘルニアを同時に治療できるメリットもあります。

鼠径部切開法(従来法)

鼠径部を直接切開して修復する方法です。

手術後の経過

多くの場合、手術後1〜2週間で日常生活に復帰できます。ただし、重労働や激しい運動は1ヶ月程度控える必要があります。再発率は5%以下と非常に低く、適切な治療により良好な予後が期待できます。

よくある質問

放っておいたらどうなりますか?

鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、時間とともに徐々に大きくなります。最も危険なのは「嵌頓」という状態で、飛び出した腸が戻らなくなり、血流が途絶えて腸が壊死する可能性があります。この場合は緊急手術が必要になります。

手術以外の治療法はありますか?

脱腸帯という器具で一時的に抑える方法もありますが、根本的な治療にはなりません。高齢や持病により手術が難しい場合の対症療法として用いられることがあります。

予防することはできますか?

完全な予防は難しいですが、便秘の解消、適度な運動による筋力維持、肥満の予防、重い物を持つ際の正しい姿勢などを心がけることで、リスクを減らすことができます。

気になる症状がある方へ

鼠径部の膨らみや違和感を感じたら、早めに外科または消化器外科を受診しましょう。
早期発見・早期治療が、より負担の少ない治療につながります。

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