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腹腔鏡下手術って何ですか。 常陽リビング11月19日号

Q; 医師から鼠径ヘルニアと診断され、手術が必要であると説明を受けました。腹腔鏡下手術を選択するようです。これは何ですか?

A;鼠径ヘルニアとは、下っ腹、足のつけね付近である鼠径部で起こるもの、「脱腸」とも呼ばれています。手術が唯一の治療法です。手術は、現在、大まかには2つの方法があり、1つ目は鼠径部を切開して開腹して修復する方法、2つ目は腹腔鏡下手術とよぶ手術の方法です。どちらも鼠径ヘルニアを修復することを目的に開発されています。腹腔鏡手術による患者さんのメリットは、傷が小さく術後の痛みが少ないので日常生活に早く復帰できることです。傷が小さいことで細菌感染や出血が少ないことも特徴です。腹腔鏡手術は、お腹の中から反対側のヘルニアの有無を確認できます。右や左も両方の鼠径ヘルニアでも全く同じ傷で手術ができるます。私はこれらのメリットを最大限に生かして、腹腔鏡手術による手術を選択しております。

術後の成績を見てみると手術を受けた後に鼠径ヘルニアになってしまう、再発率というものがあります。学会が発表している腹腔鏡手術のデータを見てみると、再発率は0.5%でした。20年前に比べると、1/5程度に改善しております。鼠径ヘルニアを修復するために優れた方法と言えます。腹腔鏡手術にはデメリットもあります。これは次回、説明いたします。気になる方、ご家族で気にしていらっしゃる場合は、医療機関への受診をお勧めします。現在お悩みの症状を一刻も早く治し、元の生活に戻ることができることを願っております。

太田 勝也 ヘルニアセンター長

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