鼠経ヘルニア

『脱腸』 そけいヘルニアについて

  • 症状について おなかの臓器が本来あるべき場所からはみ出す原因や、はみ出ている場所の違いによって、患者さんが自覚する症状は多彩に存在します。また、同じ病気であっても人によって自覚する症状が異なることもあり、発見するきっかけも違ってきます。鼠径ヘルニアの症状は重症度から順に、4つに大別されます。
  • 違和感 おなか・足の付け根・太もも周囲、鼠径部と呼びます。ここにしこりが出来て、まず違和感が生じます。当院の2021年の調べでは、52%、約半数が腹部のしこりを主訴に来院されます。
  • 腫脹 2番目に鼠径部が腫れてきて、寝てから押すと引っ込んで治る状態です。患者さんの大半は、立つ、歩く時に鼠径部が膨らみますが、寝ると治るという症状があります。
  • 痛み 3番目にいままでは違和感だけであった症状に痛みが加わります。日常生活に支障が出てきます。強い痛みがある場合は、すぐに相談してください。
  • 陥頓 4番目は、鼠径部が腫れてきて、寝て、押してみても、簡単には戻らない状態なると危険なサインです。持続的な疼痛・痛みがある場合、おなかの臓器が脱出して、戻らない状態と考えてよいです。緊急手術になるような大変危険な状態です。
  • ヘルニアの症状について 立ち仕事や、お風呂に入っている時、おなか、特に下っ腹・足の付け根・太もも周囲にしこりが出来て違和感は、ありませんか? 寝てから押すと引っ込んで治る、そこに痛みがありませんか? ご家族にこのような症状で悩んでいらっしゃる方はいらっしゃいませんか? 放っておくと、緊急手術が必要な危険な状態となることがあります。このような方は、鼠径ヘルニアの可能性があります。鼠径ヘルニアの症状は、多彩に存在します。現在お悩みの症状を一刻も早く治し、元の生活に戻ることができることを願っております。

早めの手術が必要な人の症状についてはこちらから

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