「トリガーポイント注射ってどんな治療?」「初めてでも大丈夫?」——ペインクリニックが初めての方にとって、治療の内容や当日の流れは気になるところです。この記事では、トリガーポイント注射の仕組みから初診〜施術〜帰宅までの流れを6つのステップで解説します。所要時間や痛み、副作用、費用の目安まで、受診前に知っておきたい情報をまとめました。

この記事のポイント

トリガーポイント注射とは、痛みの原因となっている筋肉のしこり(トリガーポイント)に少量の局所麻酔薬を直接注射し、硬くなった筋肉をほぐして痛みの悪循環を断つ治療法です。治療の流れは以下の6ステップです。

  • Step 1:問診・診察でトリガーポイントを特定
  • Step 2:画像検査(レントゲンなど)で原因を鑑別
  • Step 3:治療内容の説明と同意
  • Step 4:注射の実施(1〜2分程度)
  • Step 5:施術後の安静・経過確認(5〜10分程度)
  • Step 6:帰宅・日常生活の注意点の説明

トリガーポイント注射とは?

トリガーポイント注射とは、筋肉にできた痛みの引き金(トリガーポイント)に対して、少量の局所麻酔薬を直接注射する治療法です。トリガーポイントとは、筋肉の中にできるしこりのような硬い部分で、押すとその場所だけでなく離れた場所にまで痛みが広がる特徴があります。肩こり、腰痛、膝痛、頭痛など、さまざまな慢性痛の原因となります。

注射によって硬くなった筋肉がほぐれると、局所の血流が回復し、痛みの原因物質が排出されやすくなります。これにより「痛み → 筋緊張 → 血行不良 → さらなる痛み」という悪循環を断つことを目指します。

📌 ポイント

トリガーポイント注射は、痛みの「原因」となっている筋肉のしこりに直接アプローチする治療法です。痛み止めの内服とは異なり、痛みの発生源そのものに働きかけます。

治療の流れ|6つのステップ

初めての方でも安心して受診いただけるよう、トリガーポイント注射の一般的な流れをご紹介します。

Step 1|問診・診察でトリガーポイントを特定する

まず、痛みの場所・いつから痛いか・どんなときに悪化するかなどを問診で詳しくお伺いします。その後、医師が実際に筋肉を触診し、しこり(トリガーポイント)の位置を確認します。押したときに「そこです!」と感じる圧痛点を見つけることが、治療の精度を高めるうえで重要です。

Step 2|画像検査(レントゲンなど)で原因を鑑別する

初診時には、必要に応じてX線撮影(レントゲン)などの画像検査を行います。これは、痛みの原因が筋肉のトリガーポイントだけでなく、骨や関節の変形、椎間板の異常、骨折など他の疾患によるものではないかを確認するためです。画像検査の結果をもとに、トリガーポイント注射が適切な治療かどうかを総合的に判断します。検査自体は数分で終わり、結果はその場でご説明いたします。

Step 3|治療内容の説明と同意

問診・診察・画像検査の結果をもとに、トリガーポイント注射の方法・期待できる効果・副作用の可能性について担当医が丁寧にご説明します。疑問や不安がある場合はこの段階で遠慮なくご質問ください。説明にご納得いただいたうえで、治療に進みます。

Step 4|注射の実施

患者さまに楽な姿勢をとっていただき、トリガーポイントに細い針で局所麻酔薬を少量ずつ注入します。注射の際にチクッとした痛みや、筋肉がピクッと反応する感覚(局所単収縮反応)がありますが、これは針がトリガーポイントに正しく到達している証拠でもあります。注射自体は1〜2分程度で終了します。痛みの範囲が広い場合や複数箇所にトリガーポイントがある場合は、数か所に注射を行うこともあります。

Step 5|施術後の安静・経過確認

注射の直後は、院内で5〜10分程度お休みいただきます。めまいや気分不良がないかを確認したうえで、経過が良好であれば次のステップに進みます。注射後すぐに痛みが軽減するケースもあれば、翌日以降に効果を実感される方もいらっしゃいます。

Step 6|帰宅・日常生活の注意点の説明

帰宅前に、注射後の過ごし方についてご案内します。当日は激しい運動や長時間の入浴を避け、注射部位を清潔に保ってください。通常、施術当日から日常生活(デスクワーク・家事など)は問題なく行えます。次回の受診スケジュールについても、症状に応じて担当医がご提案いたします。

冬に痛みが悪化するメカニズムについて、詳しくは「冬に体が痛くなる原因」のページをご覧ください

トリガーポイント注射の副作用と注意点

トリガーポイント注射は比較的安全性の高い治療法ですが、以下のような副作用が生じることがあります。いずれも一般的に軽度で、数日以内におさまることがほとんどです。

  1. 注射部位の痛み・だるさ:施術後に注射した部分が鈍く痛んだり、だるさを感じることがあります。これは筋肉がほぐれる過程で生じる反応で、通常1〜2日で軽快します。
  2. 内出血:針を刺した場所に小さな内出血(あざ)ができることがあります。1〜2週間で自然に消退します。
  3. 一時的な脱力感:局所麻酔薬の影響で、注射した周辺の筋肉に一時的な力の入りにくさを感じることがまれにあります。通常数時間で改善します。
⚠ こんなときはすぐにご連絡ください

注射部位の強い腫れや発赤が広がる場合、発熱がある場合、痛みがかえって悪化して治まらない場合は、当院までお早めにご連絡ください。

費用の目安と通院回数

トリガーポイント注射は健康保険が適用される治療です。費用は注射の箇所数や使用する薬剤によって異なりますが、3割負担の場合、1回あたりおおむね数百円〜千数百円程度が目安となります(初診料・再診料は別途かかります)。

通院回数は症状によってさまざまです。1回の治療で痛みが大きく軽減するケースもあれば、週1回程度の通院を数回続けることで段階的に改善していくケースもあります。治療計画は患者さま一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせてご相談しながら決定いたします。

自律神経と痛みの関係について、詳しくは「自律神経と痛みの関係」のページをご覧ください

まとめ|トリガーポイント注射は外来で短時間に受けられる治療です

トリガーポイント注射は、痛みの原因となっている筋肉のしこりに直接アプローチし、痛みの悪循環を断つことを目指す治療法です。初診では問診・触診に加えてレントゲンなどの画像検査で原因を正確に鑑別し、そのうえで治療方針を決定します。注射自体は1〜2分程度で完了し、日常生活への影響も少なく、健康保険が適用されるため、慢性的な痛みにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

初めての方も安心してお越しください

「注射が怖い」「本当に効果があるの?」という不安をお持ちの方も、まずは問診と触診だけでもお気軽にお越しください。痛みの状態を丁寧に評価し、トリガーポイント注射が適切かどうかを含めて最適な治療プランをご提案いたします。

よくあるご質問(FAQ)

針を刺すため、チクっとした痛みはあります。また、硬くなった筋肉に針が到達したときにピクッとした感覚がある場合もありますが、これはトリガーポイントに正しく当たっている反応です。処置自体は1〜2分で終わりますので、多くの方が思ったより楽だったとおっしゃいます。

注射直後から痛みが軽減する方もいれば、翌日〜数日かけて効果を実感される方もいます。効果の現れ方や持続期間には個人差がありますので、担当医と相談しながら治療を進めていきましょう。

1回で大きく改善するケースもあれば、週1回程度の通院を数回続けるケースもあります。症状の程度や原因によって異なりますので、初回の診察時に治療計画をご相談いたします。

はい、デスクワークや軽い作業であれば当日から問題なく行えます。ただし、激しい運動や重い荷物の持ち運びなどは当日中は控えていただくようお願いしています。

トリガーポイント注射は健康保険が適用されます。3割負担の場合、注射の費用は1回あたりおおむね数百円〜千数百円程度が目安です(初診料・再診料は別途かかります)。詳しくは受付またはお電話にてお問い合わせください。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証するものではありません。症状には個人差があり、治療法は患者さまの状態に応じて異なります。費用は目安であり、実際の金額は症状や処置内容によって異なります。詳しくは担当医にご相談ください。本記事の内容は医療広告ガイドラインに準拠して作成しています。