目次
筋肉のしつこいコリや痛みに、トリガーポイント注射が効果的です
「押すとズーンと痛む」「慢性的な肩こり・腰痛がつらい」
そんな方におすすめの治療法です。
💡 トリガーポイントとは?
「トリガーポイント」とは、筋肉にできた痛みの引き金(trigger)となる部分です。
筋肉内にしこりのような硬い部分ができ、そこを押すと痛みが走ったり、離れた場所にも痛みが放散(関連痛)したりします。
🔍 トリガーポイント注射とは?
トリガーポイント注射は、痛みの原因となっている筋肉のトリガーポイントに、局所麻酔薬などの薬剤を注射し、筋肉の緊張を和らげて痛みを軽減する治療法です。
使用される薬剤
- 局所麻酔薬(例:キシロカイン)
- 必要に応じて:ステロイド薬、生理食塩水
目的と作用
- 筋肉の緊張を緩和
- 血流の改善
- 神経の興奮を鎮め、痛みの回路をリセット
👤 対象となる症状・疾患
こんな方におすすめ:
- 慢性的な肩こり・首こり・腰痛
- 筋筋膜性疼痛症候群(MPS)
- 緊張型頭痛
- 五十肩(肩関節周囲炎)
- 坐骨神経痛に伴う筋肉のこわばり
- 術後の筋肉の緊張・こり
✅ 治療の流れ
ステップ | 内容 |
---|---|
① 問診・触診 | 痛みの部位・性質・トリガーポイントの有無を確認 |
② トリガーポイントを同定 | 押して痛む部位、筋肉の硬結などを見つけます |
③ 注射実施 | 極細の針でトリガーポイントに薬剤を注入 |
④ 効果確認 | 多くの方はその場で痛みの軽減を感じます |
⏱ 所要時間・頻度・副作用
- 所要時間:5〜10分程度
- 頻度:週1回〜数週おき(症状に応じて調整)
- 副作用:一時的な注射部位の痛みや内出血、ごくまれにアレルギー反応、一時的な脱力感(通常はすぐ回復)
✔ 安全性: トリガーポイント注射は比較的リスクが少なく、多くの医療現場で使用されています。
🔄 他の治療法との違い
比較項目 | トリガーポイント注射 | 神経ブロック注射 | 鍼治療 |
---|---|---|---|
対象 | 筋肉由来の痛み | 神経性の痛み | 広範な筋緊張・血流障害 |
即効性 | 高い | 高い | 比較的穏やか |
持続性 | 数日〜数週間 | 状況による | 状況による |
使用薬剤 | 局所麻酔薬など | 局所麻酔+ステロイドなど | 無薬剤(鍼のみ) |
🏥 当院の取り組み
患者さま一人ひとりの症状に応じて、トリガーポイント注射に加え、内服薬・リハビリ・生活指導を組み合わせた多角的な治療を行っています。
🔚 まとめ
項目 | ポイント |
---|---|
トリガーポイント注射とは | 筋肉のしこり(痛みの発生源)に直接注射して痛みを緩和する治療法 |
対象となる人 | 肩こり・腰痛・筋肉痛・緊張型頭痛など |
メリット | 即効性が高く、安全性も高い |
注意点 | 一時的な内出血・違和感が出ることもあるが、重大な副作用は稀 |