Q; かかりつけの医師から外科手術が必要であると説明を受けました。どのような医師に手術を託すべきでしょうか。
A 手術に精通し、習熟した技術を持つ外科医を推奨します。自分の知識や技術、経験を出し惜しみすることなく、全力で難解な病気と立ち向かってくれる医師は、手術のメリットやデメリットを丁寧に説明してくれます。外科医になることは簡単なことではなく、専門医や認定医の資格を取得後、良い意味でも悪い意味でも手術に関連するすべての経験を積み、一人前になるまでに最低15年の修行が必要になります。私は常総学院高等学校を卒業後、順天堂大学医学部で6年間勉強し、医師として18年間患者さんの命を守り、少しでも長く寿命を延ばす努力を重ねています。手術に関する知識を学び、手術自体も数多く経験してきました。所属する医局である大阪大学・消化器外科では基礎研究にも携わって、治療薬の開発も行ってきました。米国での博士研究員を経て、医学博士のほか、専門医や技術認定医などの資格を取得し、現在は治療のみならず次世代の外科治療を担う医師の育成にも携わっています。
近年は手術方法や全身麻酔の技術が向上し、手術による体への負担が減っているため、以前より安全に手術ができるようになりました。まずは医療機関へ行き、手術を託したい医師と面談することをお勧めします。現在の悩みを一刻も早く治し、元の生活に戻ることができることを願っております。
医師 ヘルニアセンター長
太田 勝也