今回は、そけいヘルニアの手術の支払い、窓口で支払う自己負担額について説明します。
窓口でのお支払い金額について、患者さんによって変わります。少なくとも4回の来院が必要です。手術前の検査、手術当日、手術後2回の診察。そのうち特に、価格の高い検査と手術当日に支払う自己負担金額は気になると思います。窓口でお支払いするお金が、いったいどれくらい掛かるのか簡単に解説し、高額療養費制度を用いた減額方法を説明します。なお、今回示す金額は、平均的な概算です。手術前や手術中、術後に行う治療により多少の差額があります。
保険請求金額と負担額
日帰り腹腔鏡・鼠径ヘルニア修復術の保険請求金額は、39万円です。今回は、この金額を基準とします。患者さんによって、特に術前検査や手術は、検査内容、使う道具や薬剤によって、金額が前後することが多いので、あくまで目安の金額であることをあらかじめご承知ください。社保または国保のような健康保険による保険診療で3割負担の場合は、術前検査7,000円、手術当日は117,000円の負担額になります。
窓口での支払い
1回目の受診では手術前に行う検査と手術説明のための来院です。社保国保または70歳以上の方も共通で1割負担の方で2,500円 2割負担の方で5,000円 3割負担の方で7,000円になります。
次に手術代支払いです。手術当日の負担祈願区は、年齢によって変わります。70歳以上の方は1割負担の方で18,000円、2割負担の方も18,000円です。3割負担の方だと117,000円になります。70歳未満の方も3割負担で117,000円となります。そこで、金額の開きがあります。自己負担金額を抑えるために高額療養費制度という制度があります。
1割負担= 18,000円
2割負担= 18,000円
3割負担=117,000円
高額療養費制度の対象となる方
高額療養費制度は、手術費の窓口払いが自己負担限度額までとなる制度です。年齢と年収によって本人が負担するべき金額の上限が設定されます。高額療養費制度の対象かどうか?資格を有しているか?対象でない方は、先ほどの負担金額である、検査と手術で124,000円かかります。「限度額適用認定証」の交付を受けることで、窓口でのお支払いそのものを抑えることが可能です。ですので、限度額認定について知っておく必要があります。限度額認定証の申請方法は、オンライン資格を有する医療機関か保険事務所、自治体へ問い合わせてください。限度額認定証が届いたら適用区分を確認ください。オンライン資格を有する医療機関であれば、適応区分はその場で発行されます。
そけいヘルニアの手術に対して支払う金額は決して安いものではありません。手術前にきちんと調べておく必要があります。
動画での説明
動画でも説明しています。よろしければご覧ください。