立つ、歩く時に鼠径部が膨らみますが、寝ると治るという症状があります。これは、鼠径ヘルニアです。治療法は手術しかありません。症状によって、手術を早めに考えましょう。
とくに、
① 強い痛み、
② 日常生活に支障をきたす人
③ 押しても簡単には戻らない
この3つの場合は、早めに手術を考えた方が良いです。体の構造が原因で、内部の臓器が飛び出して発生するのが鼠径ヘルニアです。対処法として、塞いで補強する手術が行われております。
痛みはあるが、膨隆がない鼠径ヘルニア
鼠径部に痛みはあるものの鼠径部のふくらみがはっきりしないことがあります。これは、鼠径ヘルニアではない可能性があります。これを鑑別疾患と呼びます。特にスポーツに関連した病気や股関節に関連した病気が隠れている場合もあります。女性では、子宮内膜症などで鼠径部に痛みが発生することもあります。ヘルニアの専門医であれば、そのような病気も念頭にしております。まずは、相談するとよいでしょう。
鼠径ヘルニアの症状は、多彩に存在します。現在お悩みの症状を一刻も早く治し、元の生活に戻ることができることを願っております。