5月26日から27日、日本ヘルニア学会へ出席してきました(学会長 植野 望先生 大阪府済生会吹田病院へルニアセンター科長)。腹部ヘルニア治療のエキスパートたちが、日本全国から集まりました。海外からのゲストスピーカーの講演も拝聴しました。また、学会前日の5月25日には、第18回日本腹腔鏡下ヘルニア手術手技研究会(当番世話人 吉岡慎一先生 八尾市立病院外科主任部長)この日を合わせた3日間をOSAKAN HOT HERNIA WEEK2023とし、発表してまいりました。自分の実力がまだまだ足りないということを痛感させられた3日間となりました。
大阪での開催にちなみ、「算用」「才覚」「始末」とのテーマで学会を開催されました。
「算用」は勘定や支払い、見積もりといったもの。「才覚」は機知や機転、発想、商才といったところ。「始末」はケチにあらず、“始”と“末”、すなわち、始めと終わりのことで“経済活動における一貫した計画性”との意味を持ち、さらに計画と結果を合わせる、計画性と無駄を省く合理性、そして何事も無駄にせず、きちんと計画通りにやりなさい、という意味を持ちます。「算用」「才覚」「始末」は、商都大阪の商売の神髄と古来言われて来ました。
重んじて来たのが「信用」です。顧客や取引先、そして従業員からの信用は、しばしば「暖簾」(のれん)という言葉で表されます。
言葉に含まれるスピリットは、日常診療に通ずると考えます。
腹部ヘルニア症例の初診時から始まる診療の過程、診断・治療の一部始終について深く追究してきました。