2024年7月17日-19日に山口県下関市において行われた第79回日本消化器外科学会総会・学術集会に出席させていただくこととなりました。下関は私の母親、太田容子の故郷です。本総会を主催いたしましたのは大学院で指導していただいた永野浩昭先生です。現在、山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学講座をご指導しております。
さて,今回の総会のテーマは「つどい,つむぐ」(集い,紡ぐ)としていらっしゃいました。私たちはCOVID-19による社会環境の劇変により,学会で会うこともできなくなり,お互いの想いを伝えることや語り合うことすら満足にできませんでした。ようやく社会はCOVID-19前の状況へともどりつつあり,会員一同が山口県下関市に“集う”ことができました。そして,“集う”ことができた私たちは,これからの消化器科学の発展のために,未来への「言葉」を“紡ぎ”,夢への「熱い心」を“紡ぎ”,そして,約20000人の会員を擁する消化器外科学会のすべての会員が協調し挑戦をし続ける「想い」を“紡い”でいきたいと思います.そんな決意,覚悟そして願いをこのテーマの中に込めましたとのことです。
私は7月18日(木)に第6会場海峡メッセ下関 9階『海峡ホール』にて、横断的企画3外科医の数だけロールモデルはあっていい〜なりたい外科医になるためにというセッションで発表しました。演題名は、診療所の継承と消化器外科の継続です。まさに今太田医院で取り組んでいることを発表しました。シンポジウム形式で発表後に登壇して、若手医師へのメッセージを送りました。このままいくと2040年に消化器外科医は半減してしまうようです。少しでも多くの外科医を育てるためにも私が出来ることを考えていこうかと思うようになりました。
山口県下関市は,山口県の西部に位置し,関門海峡に面しているエリアです.高杉晋作の終焉の地であり,「巌流島」や「壇ノ浦」など歴史の大舞台でもあり,明治維新のゆかりの地としても有名です。また,全長1780mで日本屈指の長さを誇る「角島大橋」は人気のフォトスポット,そして,コバルトブルーの海が絶景の景勝地です。中国地方最大級の水族館である「下関市立しものせき水族館・海響館」と新鮮な海産物がリーズナブルに食べられる「唐戸市場」は,総会会場のすぐそばにありました。たくさんの海の幸も堪能しました。充実した出張でした。