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全身麻酔って平気なの?  常陽リビング12月3日号

Q; 最近、母が鼠径ヘルニアに対する手術を受けます。全身麻酔で手術を受けるようです。全身麻酔って平気なのですか?

A; 鼠径ヘルニアを治すには、手術が唯一の治療方法です。この病気に対して、年間14万人が手術を受けております。麻酔方法は、手術を担当する主治医を中心に手術の術式や、患者さんの体調、治療中の病気の具合などを考慮して慎重に決定しております。全身麻酔を使用する手術は、最低2名の医師が診療に携わり、手術を担当する外科医とは別に全身麻酔は麻酔科医が担当します。

麻酔科医とは、患者さんが手術中に苦痛を伴わないように体調管理する医師のことです。手術中は患者さんが起きたり、動いたり、痛がってしていたら、手術の進行ができませんので、こういったことをなくすために特殊な麻酔薬を使用します。麻酔を任せることが出来る麻酔科医の基準として、麻酔科専門医というものがあります。麻酔科専門医は子供から大人まで、すべての外科治療の麻酔を経験した医師であり、麻酔科を専門として医業を始めてから5年以上経ないと取得できない資格です。

麻酔に精通した医師達による日々の努力や麻酔薬の進歩もあり、ご高齢の方への安全な外科治療も可能になりました。以前は頻繁に起きたような麻酔事故も最近ではほとんど起きなくなってきました。当院でも麻酔科専門医が麻酔を担当し、最新の麻酔器や麻酔薬を使用してさらに安全な治療を目指しております。現在お悩みの症状を一刻も早く治し、元の生活に戻ることができることを願っております。

太田 勝也 医師 ヘルニアセンター長

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